まず、ラーメン店、寿司店、イタリアン、居酒屋、二次会仕様のバーなど、どのようなお店にしたいのか業態を決める必要があります。
当店「夢の雫」では、札幌市内だけでも50カ所以上の寿司屋さんで食してきた中村が根っからの寿司好き(自分でお寿司も握ります 笑)でもあり、魚を運んでくれる船釣り仲間が沢山いることから、海産物を中心とした創作和食店としつつ、趣味が講じて勉強をし続けてきたワイン、焼酎、日本酒という三種の酒の全てについて、他の店ではあまり置いていないもの、日本での流通のないもの等の希少酒にこだわるコンセプトを明確に打ち出しました。
いわゆる「何でも屋」では、「あの店の●●を食べたい」、「あの店の●●という酒が美味しいんだ」という客のニーズを拾い上げての差別化が図れず、他の無数にあるお店の中に埋もれてしまって、お客様の記憶にも残らないことでしょう。他の店にはない差別化を明確に意識した、店のコンセプトの設定がとても大切です。
また、同じ和食屋でも、どのくらいの集客と接客の規模を見込むのか、規模の設定も必要です。店の規模が小さ過ぎると売上がなかなか上がりませんし、逆に大き過ぎても、集客が伴わなければコストばかりがかかってしまって不経済ですし、沢山集客できたとしても、お待たせせずにきちんと対応できるスタッフ体制が整っていなければ、店がパンクしてしまい、お客様は二度と来ていただけないでしょう。
体力に見合った適切な規模の設定が必要であり、初めてお店を始める方は、10名前後の来客を見込んでおいた方が安全かもしれません。
「夢の雫」は、スタッフ1~2名で対応できるように、カウンター席7席、4~5名掛けのテーブル席1席の規模で設定した、こじんまりとしたお店です。