使用者にとって,従業員を雇入れる以上,ハラスメント対策は今や必須といえます。もし事業所内でハラスメント被害が発生してしまった場合,せっかく育てた優秀な人材が職場を去らなければならない,という事態に発展しかねません。

また,使用者が,従業員のハラスメントを防止できなかった労務管理上の責任を問われる場合もあります。

使用者としては,店舗の従業員に「全て任せておいて大丈夫であろう」という認識ではなく,雇入れ時や定期的な従業員研修を実施して,ハラスメントがどのような行為を指すのか,実際にトラブルが起こってしまったらどのような事態が起こるのか,把握しておくことが必要です。