地酒にこだわる店ですが自分以外に酒の説明ができるスタッフがいません

当店は、地酒にこだわる郷土料理店です。ただ、自分以外に、酒の説明ができるスタッフがおらず、自分で勉強しようという気配すらありません。何か良い方法はありますか?
工夫という発想がない人は、本当に、自分で気付いて勉強をしようとしませんよね。ですので、きちんと勉強を用意しないとならないと想います。

私も、店をやるくらいにお酒が好きなものですから、日本酒や焼酎、ワインを飲みに行きますが、特にこだわっていない店ではスタッフに聞いても無意味なので聞きもしませんが、あえてこだわりを謳っている店に行った場合には、試しに聞いています。

ただ、究極は、ソムリエに聞いてもピンキリで自分より詳しくない人も沢山いますし、日本酒の利き酒という資格もありますが、これもそこそこ酒を飲んでいる者であればたった数日程度の勉強で取れてしまう程度の資格なので、きちんと良い酒を飲んでいる方でないと自分の飲んだことのある少ない酒の知識しかなく、ニーズに応えてもらえずにがっかり(どころか不快に思って)二度と立ち寄らない店がほとんどです。

知識面もそうですし、ワインの開け方からがっかりする作法であったり、手でボトルを温めてしまっていたり、泡を立てすぎて炭酸を飛ばされてしまったり、ボトルネックを手でつかんだり、挙げ句の果てには酒の説明が何もない!などと、素人行動を連発された日には、文句を言って店を出たくなる衝動を抑えることばかりです。

自分も、知識がないときには気にもならなかったことですが、きちんとおもてなしをしているお店を飲み歩き、プロとしてのおもてなしというものを知るにつれて、その努力を怠って慢心して何も考えていないでそのサービス対価を含めた代金でしかない飲食代を請求していること自体が許せなくなってくるんですよね(細かい人だなと想われてしまうとは思いますが、飲食好きは多かれ少なかれこのように思っていると思います)。

お酒に関する正しい知識については、日本酒であれば酒匠という資格、その下の利き酒師という資格があり、後者は前述のように採りやすいので、是非スタッフに受験させてみたら良いと思います。合格した場合には、例えば1万円程度の報奨金を出したとしても、店としてはおつりが十分に出る有意義な企画になると思います。

ワインであれば、ソムリエさんは3年の実務経験が必要で勉強もそれなりに大変ですし、ワインエキスパートは実務経験は不要であるものの、ソムリエ以上の勉強をしなければなりませんので、これらより優しい、ワインアドバイザーやワインコーディネーターという資格ですと、基礎的な幅広い知識を一通り学ぶことができて有意義ではないかと思います。あるいは、そこまでしなくても、各酒についての書籍を一通り読むだけでも全然違うと思います。

私個人について言うと、家にカクテルグッズがありますが、カクテル作りやワイン教室に通ったことがあるほか、焼酎、ワイン、日本酒に関する書籍を一通り読んできたことはもちろん、日本及び海外でひたすら気になる酒を飲み歩き、今この記事を書いている利き酒師の勉強中ですが、趣味程度のレベルで店をやるにしても、お金をお客様からいただく以上は当然のことだと思っており、この程度のこともせずに馬鹿にされるのに接客をするという発想は、自分にはありません。

飲食経験者からいつも上から目線でお酒の話をされることも多いですが、正直、こちらの方が詳しいことが多く(そうでない場合には、もちろん、有り難く聞き入り、盗み取ります)、その度に、どの仕事も、努力をしないと、経験など絵に描いた餅に過ぎないな、とも思ってしまいます。

利き酒師やワインアドバイザーの勉強をすると、お酒の種類、産地、保存方法やグラス・料理との相性等の基礎知識はもちろん、日本や海外の食文化、季節毎、行事ごとの食の歴史や食事作法、おもてなしの全般について勉強をします。お酒を注ぐときにはお客様の右から注ぐ意味や、客層の見極め、話し掛け方のタイミング等、いろいろとはっと気付かされる発見ばかりです。勉強をすると、お店に行って、勉強をしていない方に残念ながらすぐ気付いてしまうのですよね。

ですので、スタッフさんにはきちんとこれらの勉強をさせるべきですし、その前に、経営者自身が、学ぶことが大切です。特に、北海道のお店の接客は、私が20年前に最初に東京から来たときに驚きましたが、本当に接客がなっていないな、と思いました。

私自身も、飲食を含むサービス業でのバイト歴が長かったので、そこで教えられたことすらできていないことに驚きましたし(例えば、皿を下げたり、新たな料理を運ぶときに、北海道では、客に当たり前にやらせることに最初はびっくりしましたし、不快に思いました。東京の店ではあまり見ない光景でしたので。)、サービスを見ているだけで、そこのオーナーがどのようなご経歴でどちらの出身なのか、ある程度、想像が付くものです。

一流店の食べ歩きが、一番手っ取り早いかもしれません。スタッフをたまに連れて行くのも効果的です。一流店と呼ばれて評判の高いところは、おもてなしも、間違いなく一流で関心するばかりです(札幌では、2店舗ほどしか見つけられていませんが)。

飲食にとって一番大切なところなので、思ったことの10分の1も書けておりませんが、少し力が入ってしまいました(笑)

飲食店の労務管理のことなら何でもご相談ください。

残業代問題への対応、解雇問題への対応、就業規則の整備、その他 労務管理コンサルなど、実際に飲食店を自ら経営している弁護士が現場目線で支援いたします。
労務管理に関するあらゆる問題を飲食店オーナー様と二人三脚でフォローいたしますのでお気軽にご相談ください。